ローマ、フィレンツェ、ミラノを2週間でグルリと回ってイタリア全土のグルメをガッチリ食べ尽くしたと満悦の僕は、とんでもない怖いもの知らずです。 数年前のあの夏、あと一週間は余分に休みを取って、できればシチリア島にまで足を伸ばしていればもっと楽しかったのに…。 そんな後悔を殺しつつ、まだ見ぬ地上の楽園ナポリの街に想いを巡らせていたのです。 そういえばあの「オ・ソレ・ミオ」はナポリ発祥のカンツォーネだと言われています。 しかしここで取り上げるにはあまりにもべタかつビターでしょう。 イタリアに相応しいサントラも色々紹介したいのに、そういったたぐいのものに限って未CD化なのですから。
正直とても困っています。そもそも僕の訪れたイタリアはどこもレコード屋さんが極端に少なくて、見たこともないようなナゾ盤に遭遇することが多々起きるのです。 期待のニュー・ディスカバリーは不発に終わった覚えが数えきれないほどあります。 しかもようやく見つけたお店では、盗難防止のためすべての棚に鍵がキラリという何とも味気ない光景となってしまっています。 一言でいえば厳戒体制です。そこで僕は、こんな奇妙なやりとりを体験しました。 「スミマセン、コレを見せてください。試聴なんてできます?」 「ほかの人が鍵もってるからそこダメ。今日はこっち見ろ」 …・・・・…・・・商売なのか趣味なのか、頼むからもっとシャンとしてください…。 とにかくレコードに関しては全くいい思い出がないのです。このイタリアという国に関しては…。